「みやざき子ども文化センター」は、すべての子どもが人として、おとなと共にのびやかで豊かに生きられる社会を目指します。

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なぜ、子どもたちに文化・芸術(アート)を届けるのか

NPO法人みやざき子ども文化センターは、子どもの権利条約第3条にある「子どもの最善の利益」及び31条「子どもが文化的及び芸術的な生活に十分に参加する権利を尊重」の理念に沿って、活動を行っています。

この「子どもの文化芸術」が子どもの成長にとってどのような価値があるのか、数値で表せるものではありません。
しかし、この体験が、子どもたち自身の非認知能力(知力・知性・心性)を高めてきていることは事実です。
20年間活動してきて、この子どもたちの成長を目の当たりにしてきました。

私たちが思うアートは、次の3つを育ててくれると思っています。

☆アートは、いくつもの『表現方法(創造性)』を教えてくれます。
 「創って表現する」「描いて表現する」「歌って表現する」「音を鳴らして表現する」
 「踊って表現する」「演じて表現する」「文章を書いて表現する」
 など、たくさんの表現の仕方があります(これだけではない)
 つまり、表現の選択肢を広げてくれるのです。

☆アートは、『共感力』を身につけることができます。
 友人や家族とまたは一人で絵を見たり、音楽を聴いたり、演劇を観たりします。しかし、同じもの(作品)を見たり、聴いても人それぞれ感想が違います。それは、感じたり想ったりすることが一人一人違うからです。
 その感じたことをお互いに交換し、「この人と同じように感じた!」「こういう見方もあるのか」と共感し合うことができるのです。
 この「共感力」を、アートは教えてくれます。
 社会に出ると、お互いの意見を尊重し、議論し合い、折り合いをつけながら納得していくことが必要になります。
 そういった力を育ててくれると信じています。

☆アートは、『新しい自分と出会える』ものです。
 「この音楽好きだな」「これを創るのが好きだな」または反対に「この色は好きじゃない」「これって何?意味分かんない」など、たくさんのアートを見たり、体験することで、自分の好きなもの(こと)、好きじゃないもの(こと)が分かってきます。
 これって、とてもすごい発見ではないでしょうか?
 自分を知ることができる、つまり新しい自分と出会える瞬間だと思うのです。
 そういった瞬間をつくることが、私たちの役割だと思っています。